Biosensing Instrument (バイオセンシングインストルメント) の製品, セルベースアッセイ, バイオ医薬品研究, 低分子医薬品研究, 分子間相互作用, 解析装置
SPR顕微鏡:セルベースの膜タンパク質ーアナライト分子間相互作用解析 (Biosensing Instrument)

国内外の有力製薬企業・大学のご協力によりご提供いただいた多数の計測事例を掲載しています。
▼SPR顕微鏡 計測・解析事例集
▼デモ計測のご案内
▼カタログおよび資料・情報
セルベースアッセイの利点
膜タンパク質の単離・精製が不要
膜タンパク質は精製に手間がかかるだけでなく、細胞膜から単離することによって機能が喪失する/低下する、凝集して不溶化する、機能を維持した状態で精製できる場合でもサンプルロット間で機能性に差が出るなど、計測用サンプルの調整が難しいことが多い。SPR顕微鏡システムでは、SPRセンサーチップ上で培養したターゲット膜タンパク質を発現する細胞をそのままリガンドサンプルとして使用する(➤リガンドサンプルの調製)ため、膜タンパク質の単離・精製を行う必要がない。そのため、本来の機能を有するリガンドサンプルを再現性良く作成することができ、また細胞培養の完了後すぐに計測を行うことができます。
細胞膜依存的な膜タンパク質の構造・機能の保存
SPR顕微鏡では、培養した細胞をそのまま(膜タンパク質が細胞膜に存在しているときの状態のまま)リガンドサンプルとして計測する(➤リガンドサンプルの調製)ことができるため、細胞膜依存的な構造・機能が保持された状態の膜タンパク質との分子間相互作用解析を行うことができます。
細胞膜環境そのままのin vitro計測系
SPR顕微鏡では、SPRセンサーチップ上で培養したターゲット膜タンパク質発現細胞を【生細胞のまま】もしくは【PFA処理した固定細胞】をリガンドサンプルとして使用する(➤リガンドサンプルの調製)ため、本来の細胞膜環境下/本来の状態に近い細胞膜環境下のin vitro計測系で膜タンパク質ターゲットの分子間相互作用計測が可能です。
ー
▼SPR顕微鏡 計測・解析事例集
SPR顕微鏡の特長
分子間相互作用解析システムと明視野顕微鏡システムの融合
マイクロ流路タイプのSPR分子間相互作用計測システムとの違い
Biosensing Instrument社のマイクロ流路タイプのSPRシステム BI社 BI-4500シリーズ との比較
—
〔3〕リガンドサンプルの調製(膜タンパク質の精製有り VS 膜タンパク質の精製不要)
ー
▼SPR顕微鏡 計測・解析事例集
SPR分子間相互作用の計測・解析
計測~解析の流れ
リアルタイム表示される明視野顕微鏡画像を見ながらSPR計測に適した場所を探索(ステージ移動 3mm × 3mm、360℃回転)、SPR計測を行う領域を決定する(計測視野 600μm × 450μm)。
〔Step2:相互作用解析領域の決定〕
取得したSPR計測画像上で、相互作用解析を行う領域を選択する。
〔Step3:分子間相互作用センサーグラムの取得〕
指定した解析領域内のSPRシグナルの平均値を時系列プロットした分子間相互作用センサーグラムを作成する。
〔Step4:カイネティクス解析〕
センサーグラムの結合曲線からka、解離曲線からkdを取得、両定数よりアフィニティ:KDを算出する。
SPR計測画像
SPR顕微鏡では、サンプルをセットすると明視野計測画像とSPR計測画像がリアルタイムで表示されます。明視野画像上でSPR計測領域を決定しSPR計測を開始すると、経時的なSPR計測データの取得が始まります。SPR計測の時系列データは、計測領域内の計測ポイントごとに取得していきます。各計測ポイントのSPRシグナル強度を白-黒のグラデーションに変換して、二次元マッピング表示した画像がSPR計測画像です。
カイネティクス解析(ka/kd)とアフィニティ解析(KD)
SPR計測画像上での解析領域の指定~解析データの読出しにより、解析領域内のSPRシグナル強度の平均値を時系列にプロットしたセンサーグラムが得られます。このセンサーグラムを使って、カイネティクス解析、アフィニティ解析を行います。解析領域の指定は、画像全体(全ピクセルの平均)~任意の指定領域(指定領域内ピクセルの平均)~最小領域(1ピクセル)の範囲で自由に設定できます。最小 X:1 μm × Y:1 μmの分解能で解析領域を指定することが出来るため、細胞上の局所領域における相互作用解析が可能です。
—
SPR顕微鏡 計測・解析事例集
ターゲット膜タンパク質を過剰発現させた接着系細胞をSPRセンサーチップ上で培養~PFAで固定処理したものをリガンドプルとして使用するin vitro SPR計測系
ー
SPRセンサーチップ上で培養したターゲット膜タンパク質を過剰発現させた接着系細胞をそのままリガンドプルとして使用するライブセル in vitro SPR計測系
ー
SPRセンサーチップ上に固相化したターゲット膜タンパク質を過剰発現させた浮遊系細胞をリガンドプルとして使用するライブセル in vitro SPR計測系
ー
SPRセンサーチップ上に固相化したターゲット膜タンパク質をディスプレイさせた脂質膜小胞をリガンドプルとして使用する非細胞 in vitro SPR計測系
ー
ポジティブコントロール、ネガティブコントロールを用いてSPR顕微鏡で検出されるSPR反応がターゲット特異的な相互作用によるものであることを確認
—
デモ計測のご案内
SPR顕微鏡のデモ計測においては、①計測に適した品質の細胞サンプルの作成、②評価目的にあわせたターゲットタンパク質とアナライト分子の組合せ、③最適な評価を行うためのリファレンスおよび計測条件の設定が必須要件となります。
特に相互作用の標的リガンド(膜タンパク質)となる細胞サンプルは、分子間相互作用システムとしては独自の作成方法であり、サンプルの品質が計測精度を大きく左右することから、綿密にコンタクトを取りながら準備作業を進めます。
ー
カタログおよび資料・情報
カタログ |
![]() |
関連商品
-
AbsoluteIDQ® p400 HR Kit メタボライト408項目の測定キット (Biocrates)
-
PhenoImager Mantra2 組織定量解析イメージングワークステーション
-
PlexBio社 IntelliPlex™ 計測システム ー マルチターゲットELISA・遺伝子解析
-
InstiGRO™ InstiSHAKE™ InstiTHAW™ – 培地用サプリメント (Solentim)
-
抗体精製/抗原回収・濃縮用モノリスシリカカラム_MonoPURE, MonoIP AgTrap 製品(キコーテック)
-
Cell Metric® CLD – シングルセルイメージングシステム (Solentim)