ICON – 抗体産生量/生細胞密度測定システム (Advanced Instruments)

ICONはたった1台で抗体産生量と生細胞密度を測定し、生産性(Qp)のデータを算出することができる多機能装置です。ICONに付属のソフトウェアSTUDIUS™は装置を操作するオペレーティングソフトとしてだけでなく、データマネジメントソフトウェアとしても設計されており、生産性の高い細胞株クローンを容易に選抜することができます。ICONを利用できるシーンは幅広く、細胞株樹立の早期から拡大培養までお使いいただけます。

多機能装置ICONの特長

サンプル中に含まれるヒトIgG1などの抗体産生量を迅速に測定

抗体産生量は専用のICON Titer及びTiter PLUSプレートを使用して蛍光偏光法の原理に基づいて測定されます。使用するサンプル量は1サンプル当たり60 uLです。測定後の結果は自動的にSTUDIUSに保存されます。ICONは96サンプルの抗体産生量をわずか6分で測定します。

複数サンプルの生細胞密度を自動で測定

生細胞密度は専用のICONカウンティングスライドとトリパンブルーを使用して測定されます。最大10x10^6 cells/mLの細胞培養液の測定に対応します。使用するサンプル量は1サンプル当たり20 uLです。測定後の結果は自動的にSTUDIUSに保存されます。ICONは24サンプルの生細胞密度をわずか4分で測定します。

データマネジメントソフトウェアSTUDIUSの特長

抗体産生量と生細胞密度のデータから生産性(Qp)の値を算出

STUDIUSは抗体産生量と生細胞密度のデータから生産性(Qp)の値を算出し、ソフトウェア上で描画された96ウェルプレートの図上に数値を当てはめ、ヒートマップ表示をします。これにより瞬時に高産生株が含まれるウェルを見つけ出すことができます。

細胞株構築を管理するHISTORYTREE™(ヒストリーツリー)機能

STUDIUSはICONの姉妹機であるVIPS® PROやCell Metric® Xから得られたデータも管理することができます。タイムライン表示されたツリー様の図を確認すると、色分け表示でどの機器から取得されたデータかを判別することができ、また数字からは播種後の経過日数が分かります。HISTORYTREEを利用することで、細胞株構築の全容を簡単に把握し、より迅速な意思決定を下すことが可能になります。

STUDIUSを中心としたエコシステムの構築

ICONはホールウェルイメージング装置Cell Metric Xと、シングルセル播種装置VIPS PROと共に製品のエコシステムを構成します。これにより個々の装置では成し遂げられなかった、より精度の高いモノクローナリティを示す文書が得られます。

動画によるICONの紹介

ICONを使用した抗体産生量の測定操作の流れは動画をご覧ください。

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