Cell Metric® X – シングルセルイメージングシステム (Advanced Instruments)

Cell Metric Xはベンチトップ型の高解像度イメージングシステムです。抗体を生産する細胞株構築(Cell Line Development)等を加速化するために開発されました。Cell Metric Xは明視野の撮影で単一細胞の確認ができます。既存のシステムでは難しかったウェルのエッジ付近の細胞も見逃しません。温調機能付き自動プレートローダーを備えるCell Metric X HTは、複数枚(最大10枚)のプレートの自動測定が可能でCLDの高効率化やヒューマンエラーの防止に有効です。

Cell Metric Xの特長

人工知能による単一細胞の自動認識 - クローナリティの自動証明(AEC)機能

Cell Metric X の AEC (Automated Evidence of Clonality)機能は、播種 0 日目の時点で単一細胞、凝集塊、細胞以外の異物を識別し、さらに細胞の位置をナビゲーションします。また各ウェルは色分けされ、3 つの異なるフォーカスで取得した画像によるオーバーレイオプションにより、ウェル画像の即時分析が可能です。

高精度コンフルエンシー測定(CPS)機能

CPS(Confluence Precision Scan)機能では ±5%の精度でコンフルエンシーの測定が可能で、細胞継代の最適なタイミングをピンポイントで特定することができます。それにより、分化や多能性喪失のリスクを軽減することができます。

クローナリティの自動証明とコンフルエンシーの精密スキャンで生まれ変わる iPS 細胞研究

iPS 細胞は凝集が起こりやすく、“outgrowth bias” と呼ばれるクローン由来でないコロニーの割合が高くなります。また、従来の限界希釈法ではウェルの約 30%しか単一細胞を含まない可能性があり、“outgrowth bias” によってこの割合はさらに低くなります。

STUDIUS を中心としたエコシステムの構築

内蔵のSTUDIUSソフトウェアプラットフォームは、Cell Metric Xだけでなく、姉妹機であるVIPS PROやICONから得られたデータも一元管理することができます。タイムライン表示されたツリー様の図(HISTORYTREE)を確認すると、色分け表示でどの機器から取得されたデータかを識別することができ、数字からは播種後の経過日数が分かります。HISTORYTREEを利用することで細胞株構築の全容を簡単に把握し、より迅速な意思決定を下すことができます。

ラインナップ

Cell Metric XCell Metric X HT
プレート1枚ずつを装置に設置して測定自動プレートローダーには10枚のプレートを搭載可能
96wellプレート1枚を約6分間で撮影ヒーター機能を搭載しており、内部温度を37℃に保温可能
バーコートリーダー機能搭載バーコートリーダー機能搭載

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