受託研究・開発サービス (Bioinicia)
エレクトロスピニングあるいはエレクトロスプレープロセスを使用して、ナノファイバーからマイクロやサブマイクロのファイバーあるいは粒子を作製できます。
受託研究サービスを利用することで、Bioinicia社のR&Dチームの豊富な知識と経験を生かして、バイオアクティブのカプセル化、徐放などのドラッグデリバリー、創傷治癒、組織工学足場やインプラント機能性コーティングなど、幅広い用途に向けた材料開発を行うことができます。
エレクトロスピニングによるマイクロファイバーやナノファイバーの作製には以下のような多くの利点が挙げられます
・体積比に対する高い表面積のシート・メッシュの製造
・ナノファイバーの容易な機能付加
・多種多様な材料を使用したナノファイバーの製造
・多くの異なる基板へのナノファイバーの堆積(コーティング)のし易さ
・ナノファイバーベースの製品の大量生産(Bioinicia社独自のスケールアップ)
・さまざまな材料を組み合わせたコンポジットナノファイバーの作製
Bioinicia社の受託研究・開発サービスを使用する利点
- 開発のコストと時間を節約します。
- Bioinicia社のR&Dチームの専門知識(最適な材料の選択や加工条件など)を活用出来ます。
- 製薬、化粧品、食品、栄養補助食品などに関連する多種多様なアプリケーションに応用できる、ナノからマイクロサイズのファイバーを作製するBioinicia社の専門知識も活用出来ます。
- Bioinicia社は、受託サービスに対応出来るEHDA(電気流体力学的噴霧)装置と特性評価装置を保有しています。
- 工業生産へのスケールアップの可能性を調査出来ます。
- スケールアップの条件検討が済めば、Bioinicia社の生産施設で製品をすぐに大量生産できます(CMO –受託製造サービス)。
- 製品で作成された材料関連の知的財産権に関してはお客様で単独所有することができます。
- Bioinicia社は独自の製品を開発していないため、顧客と競合しません。
製品工程
1. コンセプトの開発
すべての新製品開発プロジェクトはコンセプトから始まります。まずは、アプリケーションで達成したいパフォーマンスの向上と、それを実現する方法について考える必要があります。ナノ構造またはマイクロ構造のマテリアルをどのように組み込めば、商業的に価値のある機能性の高い製品が出来るのか、Bioinicia社はコンセプト開発からサポートします。
2. 検証基準
3. ラボスケールでの開発
顧客のアプリケーションとコンセプトが理解されると、材料開発プロジェクトは通常、シングルエミッターFluidnatek®装置を使用したラボ規模の一連の試験から始まり、エレクトロスピニングまたはエレクトロスプレーに最適な材料を選択します。このステップには、以下が含まれます。
1)必要な製品性能を提供するための材料(ポリマー、タンパク質など)を選択します。
2)エレクトロスピニング/エレクトロスプレーによる選択した材料に適した溶媒を選択します。
3)安定した処理条件を達成するための溶液特性(粘度、表面張力、導電率、揮発性など)を最適化します。処理条件の最適化と並行して、必要なナノ構造およびマイクロ構造の形態を生成するための主要な処理パラメーター(流速、印加電圧、処理距離、温度と湿度)の最適化を行います。
4)作製したサンプルを用いて、検証基準と比較するために特性評価を行います。
必要な材料特性が得られるまで反復してプロセスを続けます。検証過程で得られたすべての情報を、スケールアップ用のパイロット生産用のマルチエミッターエレクトロスピニング/エレクトロスプレー装置にレシピとして転送し、活用します。