HCPure – 宿主細胞由来タンパク質除去吸着剤 (Astrea Bioseparations)

HCPureは、Astrea Bioseparationsが独自に開発した宿主細胞由来タンパク質除去用吸着剤です。

PuraBead® 6HF基剤に修飾された独自の合成リガンドは、マルチモードの相互作用により、CHO, HEKおよび大腸菌などの培養由来の原料より、宿主細胞由来タンパク質、IgGの軽鎖、および高分子量凝集体に選択的に結合し、高純度の生物学的製剤を得ることができます。

化学的に安定なアガロースビーズに合成リガンドを修飾し、多くのプロセスサイクルにわたってハイレベルなクロマトグラフィー性能を維持します。

プロテインA精製の溶出ステップで用いられる高塩濃度バッファーの希釈を必要としません。複数の異なる出発原料からの精製に対応し、HCPureは作業工程の削減を削減, コンタミネーションリスクの低減に貢献します。

ISO 9001の認定を受けた品質管理システムに従って管理された環境で製造され、製造スケールでの使用に適するよう設計されています。

HCPureの優れた流動特性

HCPure宿主細胞由来タンパク質クリアランス吸着剤は、Astrea Bioseparations P6HF PuraBead®に架橋されており、大口径プロセスカラムでの高速流速(最大600 cm/ h以上) でのオペレーションを可能にしています。

HCPureの活用による利点

  • イオン交換が不要となり、工程数の削減と時間効率の向上が可能
  • プロテインAキャプチャーステップ後の高塩濃度バッファーの希釈が不要
  • ターゲット分析物やアップストリームプロセスのバリエーションに応じて、プロセスを再調整することなく堅牢な精製プラットフォームを構築可能
  • 耐久性があり、充填が容易なPuraBead®P6HFベースマトリックス
  • 誘導体化された90 μm PuraBead P6HFは、高速フローと高選択性リガンド密度の理想的な組み合わせにより、最小限の保持・溶出時間で高純度サンプルを実現
  • 複数のプロセスサイクルで再利用可能
  • pH2.0(短時間)からpH14.0までの幅広いpH領域で安定

HCPureの特長

  • 宿主細胞由来タンパク質に対する高い特異性
  • 優れた流動特性
  • 耐久性があり、長寿命の吸着剤
  • NaOHによる殺菌が可能であり、繰り返し使用可能
  • 高純度、化学合成されたリガンド構造
  • バッチ間での高い再現性
  • レギュラトリーサポートファイルが利用可能

レジン仕様

リガンド化学合成リガンド (マルチモード)
レジンの外観白色
レジン粒径90 ± 10 µm
基剤高度架橋型アガロース (PuraBead® 6HF)
使用可能な流速最大 600 cm/h
使用可能な移動相 一般的な水系バッファー
運用時pH pH 4.0 - 8.0 (短時間)
洗浄, 殺菌0.5 - 1.0 M NaOH (25℃)
保管条件20 % エタノール(v/v), 2-30℃

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