関連資料 (MaxCyte)

MaxCyte社の遺伝子導入装置MaxCyte STX、VLX等を使用すると様々なアプリケーションを実施することができます。以下はこれまでに録画されたオンラインセミナーです。

オンラインセミナー

ウイルスを使わないセルエンジニアリング技術によるワクチン開発・生産の高速化

タンパク質の大量生産方法は安定発現株を利用した手法と一過性発現を利用した手法のいずれかに分類されます。安定発現株は一貫した製品の品質と量を提供できるメリットがある一方で、研究開発の初期段階においてはコストと労力がかかり過ぎるデメリットがあります。
本ウェビナーではMaxCyte社製品を使用した一過性発現によるスケーラブルなセルエンジニアリング技術が紹介されています。
この技術により第一相臨床試験に向けた効率良く、かつ費用対効果の高いHIVワクチン候補の評価が可能になります。また、従来よりも数ヶ月早く非臨床試験を開始することも可能になります。さらに本ウェビナーでは一過性発現を利用した改変機能性抗体の開発について、培地の持つ抗原のフォールディング、発現、糖鎖付加への役割も併せて紹介されています。

本セミナーは2018年10月にBioProcess Internationalのウェブキャストにて実施されたものです。プレゼンターはAdvanced Bioscience Laboratories, Inc.社のDr. Victor Ayala, Ph.D.です。英題・英文要旨・録画の視聴はこちらから。

mRNAのエレクトロポレーションにより改善されるNK細胞によるがん免疫療法

ナチュラルキラー(NK)細胞は腫瘍化した細胞やウイルスなどに感染した細胞を排除する細胞傷害性リンパ球です。T細胞と比較して、NK細胞ではウイルスベクターによる遺伝子改変技術がようやく十分な効果を示し始めてきています。しかしながら、2017年時点でのクリニックにおける使用の観点から見ると、ウイルスベクターを用いた手法は非常に高価であり、さらに様々な規制当局への対応が必要と言わざるを得ません。
一方、mRNAのエレクトロポレーションによるNK細胞の遺伝子改変は既存のウイルスによる手法よりも効率が良いことが示されつつあります。また、規制当局への対応の観点からも十分に利点があると考えられます。本ウェビナーではNK細胞へのmRNAのエレクトロポレーションの現状(効果、細胞生存率・増殖・受容体発現・ベースライン細胞傷害活性を含む)を紹介します。その後、本手法を用いてNK細胞にて様々な遺伝子を発現させた例をお示し、今後のがん免疫療法への臨床応用の可能性を議論します。

本セミナーは2017年12月に米国MaxCyteにて開催されたものです。プレゼンターはスウェーデン カロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)のDr. Mattias Carlsten, MD Ph.D.です。英題・英文要旨・録画ファイルのダウンロードはこちらから。

一過性遺伝子発現が困難なヒトiPS細胞及びその分化誘導体で高効率の遺伝子発現を可能にする方法

ヒトiPS細胞及びその分化誘導体は再生医療において大きな期待を背負っています。これを実現するには、これらの細胞中での遺伝子発現のコントロールが欠かせませんが、トランスフェクション効率が低いため、その治療への利用・応用が妨げられてるのが現状です。本ウェビナーではMaxCyte STXシステムにより可能となった、ヒトiPS細胞や神経前駆細胞・運動ニューロン・心筋細胞を含むヒトiPS細胞分化誘導体に対する非常に高いトランスフェクション効率を紹介しています。
sgRNA/CAS9を発現するプラスミドDNAの高いトランスフェクション効率により、ヒトiPS細胞でのゲノムDNAの編集効率に最大10倍の改善が見られました。前述の分化誘導後の細胞において2-4週間に渡る遺伝子の長期過剰発現により、分化・成熟過程での目的遺伝子の同定が可能になりました。本ウェビナーではiXCells Biotechnologies社の幹細胞プログラムにおけるiPS細胞のトランスフェクションの手法と結果、及びiPS細胞からの分化誘導体を用いたプラットホーム間の比較を含めた議論が展開されています。

本セミナーは2017年11月に米国MaxCyteにて開催されたものです。プレゼンターはiXCells Biotechnologies社のDr. Nianwei Lin, Ph.D.です。英題・英文要旨・録画ファイルのダウンロードはこちらから。

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