抗体精製/抗原回収・濃縮用モノリスシリカカラム_MonoPURE, MonoIP AgTrap 製品(キコーテック)

MonoPURE, MonoIP AgTrap製品の技術 – モノリスシリカカラムとは?

「モノリス」とは「一体化」という意味で、シリカがスポンジ状の骨格構造で一体形成されているシリカカラムのことを「モノリスシリカカラム」といいます。モノリスシリカカラムの構造は、マイクロスケール径の流路を有するスポンジ状骨格構造(マクロ構造)と、骨格構造表面のナノスケールの凹凸構造(メソ構造)からなり、小さなカラム容量に大きな表面積(高表面積)を有しています。

「短時間」「高収量」の抗体精製カラム – MonoPURE ProA / ProG 製品

数分間で抗体精製ができる高速性、高密度抗原固定化技術による高収量、再生処理で繰り返し使用可能

MonoPURE ProA/ProG シリーズは、短時間で高収量の抗体精製が可能なモノリスシリカ抗体精製カラムです。
モノリスシリカカラムは、「小さなカラム容積に大きな表面積」、「均一でスムーズな送液」、「短い滞留時間での効率的な抗体結合」、「高い物理強度」などの特徴を有しており、精製精度を落とすことなく、高速・高収量での抗体精製を実現します。

特長

  • 高速精製
  • 高収量
  • カラムの再生/再使用
  • 低容量濃縮溶出

高速精製

MonoPURE ProA/ProG シリーズは、遠心機や吸引機を用いた高速精製が可能です。Spinタイプでは、小型卓上遠心機@6,000 rpmを使って、わずか2分間のトータル遠心時間で全ての抗体精製プロセス(吸着・洗浄・溶出)を完了します。
モノリス構造は流体が流れやすいため低圧での高速送液が可能であり、またシリカカラム全体が一体構造となっていて物理強度が高いため、遠心機を用いた高速精製が可能です

高収量

MonoPURE ProA/ProG シリーズのモノリスシリカカラムは、リガンドタンパク質(改変プロテインA/改変プロテインG)のシリカ表面への高密度化学結合および配向制御などの独自技術を導入することにより、迅速かつ高収量の抗体精製を実現しました。

カラムの再生/再使用

MonoPURE ProA/ProG シリーズのカラムは高い再生安定性を有しており、キット付属(Spin/96 well)もしくは別売りのバッファーセット(Syringe)の再生バッファーを使って再生することにより、回収効率を落とすことなく複数回繰り返し使用することができます。

低容量濃縮溶出

複数回サンプル通液と低容量溶出により、濃縮抗体試料を調製することができます。

リガンド / カラムフォーマット

MonoPURE ProA/ProG製品は、使用目的に合わせて適切なリガンドおよびカラムフォーマットをご選択いただけます。

♦リガンド

精製対象の抗体の結合特性に合わせて、改変プロテインA/改変プロテインGのいずれかのリガンドをご選択いただけます。

♦カラムフォーマット

必要な抗体の量、精製する抗体の種類数によって、適切なカラムフォーマットをご選択いただけます。

アプリケーション

抗体の精製、濃縮

MonoPURE Spin ProAで抗体精製を行った際の回収率と収量

培養液中の抗体濃度の定量

MonoPURE Spin ProGを使った定量解析

MonoPURE抗体精製キットの各製品

MonoPURE Spin

♦ バッファー / 各種バッファーが含まれます(吸着、洗浄、溶出、再生、中和) ♦ サンプルおよびバッファーの送液方法 / 遠心、吸引

MonoPURE 96-well

♦ バッファー / 各種バッファーが含まれます(吸着、洗浄、溶出、再生、中和) ♦ サンプルおよびバッファーの送液方法 / 吸引※プレート対応遠心機があれば遠心にも対応

MonoPURE Syringe

♦ バッファー / 各種バッファーは別売り ♦ サンプル/バッファーの送液方法 / 遠心、吸引

MonoPURE製品 オーダーインフォメーション

製品番号製品名入数
MP-A01MonoPURE Spin ProA 【冷蔵】10個
MP-G01MonoPURE Spin ProG 【冷蔵】10個
MW-A01MonoPURE 96-well ProA 【冷蔵】1枚
MW-G01MonoPURE 96-well ProG 【冷蔵】 1枚
MY-A02MonoPURE Syringe ProA 【冷蔵】4本
MY-G02MonoPURE Syringe ProG 【冷蔵】4本
MY-S01MonoPURE ProA Buffers 【冷蔵】-
MY-S02MonoPURE ProG Buffers 【冷蔵】-

抗体をカラムに固定化して標的抗原を回収・濃縮 – MonoIP AgTrap 製品

ターゲットの抗原に結合する抗体を自由にカラムに固定化、また抗体の高密度化・最適な結合配合での固定化により高回収率での抗原精製が可能

MonoIP AgTrap製品は、ターゲットの抗原に結合する任意の抗体をカラムに固定化し、抗原を高回収率で精製することができる、セルフカラム修飾タイプの抗原精製キットです。「抗体の抗原認識部位を露出させる配向制御による固定化抗体のフル機能発現」および「カラム表面への高密度での抗体固定化」により、高い回収率・再現性での抗原精製を実現します。

特長

♦ 抗体の抗原結合領域を露出させる配向制御

抗体の抗原結合領域が露出するように配向制御することにより、固定化した抗体のフル機能発現を可能にします。

♦ 抗体の高密度固定化

モノリスシリカ表面に高密度で抗体を固定化することにより、カラム容積あたりの抗原回収量を最大化します。

アプリケーション

抗原:BSA / 抗体 :anti-BSA antibody

●使用カラム MonoIP AG Trap 96-well ●ウェルポジション

BSA回収実験

MonoIP AgTrap 抗原精製キットの各製品

MonoIP AgTrap Spin

♦バッファー / 洗浄、溶出バッファーが含まれます ♦サンプルおよびバッファーの送液方法 / 遠心

MonoIP AgTrap 96-well

♦バッファー / 洗浄、溶出バッファーが含まれます ♦サンプルおよびバッファーの送液方法 / 遠心、吸引

MonoIP AgTrap Syringe ※カスタム対応品

♦サンプル/バッファーの送液方法 / 遠心

MonoIP AgTrap製品 オーダーインフォメーション

製品番号製品名入数
IPP-G01MonoIP AgTrap Spin 【冷蔵】10個
IPW-G01MonoIP AgTrap 96-well 【冷蔵】1枚
カスタムMonoIP AgTrap Syringe 【冷蔵】

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